WordPressブログを開設してパーマリンクなどの設定をしたら、次はプラグインをインストールしていきましょう。
そもそもプラグインって?
プラグインとは、あるソフトに+αの機能を付け足すもの。
ここでは、初期設定時に入れておきたい定番プラグイン8つをご紹介します。
初心者の方は、とりあえずはそのままマネしてもらえればOK。
WordPressプラグインのインストール方法
WordPressでプラグインをインストールする方法がこちら。
- WordPress管理画面「プラグイン」→「新規追加」
- 「プラグインの検索」BOXにプラグイン名を入力して検索
- 該当するプラグインを「今すぐインストール」→「有効化」
1つ目の手順で「プラグインを追加」画面へ進みます。
2つ目の手順で「プラグインの検索」BOXにプラグイン名を入力しますが、このとき入力途中で検索候補を表示してくれるので、最後まですべて入力する必要はありません。
3つ目の手順でプラグインをインストールしたら、忘れずに「有効化」までしてください。
WordPressのプラグインはこのようにしてインストール & 有効化をしていきます。
では実際にプラグインを設定していきましょう。
と、その前にWordPressに最初から入っているプラグインについても説明しておきます。
WordPressに最初から入っているプラグイン
WordPressに最初からインストールされているプラグインがこちらです。
- Akismet Anti-Spam
- Hello Dolly
- TypeSquare Webfonts for エックスサーバー
結論からいえば、これら3つとも特に有効化する必要はありません。
しいて言うなら、スパム対策プラグインであるAkismet Anti-Spamは、スパムコメントが多くなってきたら有効化するといいでしょう。
TypeSquare Webfonts for エックスサーバーはエックスサーバーを使用してWordPressを開設した場合に入っているプラグインです。
「WordPressブログの開設方法」でもエックスサーバーを推奨していますので、これを見てWordPressを始めてくれた人はインストールされていると思います。
特に必要ないプラグインです。
Hello Dollyもまったく必要ナシ。
WordPress初期設定時に入れておきたい定番プラグイン8つ
WordPressの初期設定時に入れておきたい定番プラグインは以下の8つです。
これが絶対というわけではありませんが、慣れてきてから足し引きしていくカンジでいいでしょう。
All In One SEO Pack
All In One SEO Packは定番中の定番プラグインで、メタ情報やNo indexなどの設定ができます。
All In One SEO Packを有効化すると、WordPress管理画面のサイドバーに「All In One SEO Pack」と表示されるようになるので、そこから設定をします。
All In One SEO Packで設定できることは大きく3つ。
- サイトの一般設定
- XMLサイトマップ
- SNSのメタ情報
このうち、ここではサイトの一般設定のみ説明します。
XMLサイトマップは別プラグインにて設定しますし、SNSのメタ情報はあとから必要に応じて設定するといいでしょう。
All In One SEO Packはかなり高度な設定ができるプラグインで、一般設定だけでも丁寧に説明するとそれなりのボリュームになります。
「とりあえず、最初はこう設定しておけばいい」というスタンスで説明していきますね。
一般設定で設定できるのは以下の11項目です。
- 一般設定
- ホームページ設定
- タイトル設定
- コンテンツタイプ設定
- 表示設定
- ウェブマスター認証
- Googleアナリティクス
- Schema Settings
- Noindex設定
- 詳細設定
- キーワード設定
たくさんあるように見えますが、すぐ終わりますよ。
参考公式サイト:All In One SEO Pack
一般設定
デフォルトのままでOKです。
「カノニカルURL」にチェックが入っているか確認してください。
Canonical(カノニカル) URLとは何なのかなど詳しい説明は割愛。
ホームページ設定
「ホームタイトル」にブログのタイトルを入れます。
「ホームのディスクリプション」にはブログの説明を入れます(なければ空欄のままで)。
タイトル設定
そのままでOKです。
コンテンツタイプ設定
コンテンツタイプ設定では、All in One SEO Packの設定を適用するコンテンツを選択します。
そのままでOKです。
表示設定
表示設定は、SEOタイトル・SEOディスクリプションなどメタ情報の入力フォームを表示する画面を選択します。
そのままでOK。
ウェブマスター認証
今は何もさわらなくて大丈夫です。
いちばん上のGoogle Search Console(グーグル・サーチコンソール )はブログ運営に必須ツールです。
通称「サチコ」と呼ばれたりしますが、サチコの設定は「WordPressにサーチコンソールを導入しよう」にて扱っていますので、ここでは省略します。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスはサチコと並んで重要なツールです。
ブログへのアクセス数など基本的な解析はここで行うことができます。
Googleアナリティクスも別記事「WordPressにGoogleアナリティクスを導入しよう」にて紹介していますので省きます。
Schema Settings
そのままでOK。
Noindex設定
画像のとおりに設定してください。
「カテゴリーに noindex を使用する」のチェックを外し、それ以下のチェックを全部つけます。
noindexとは検索エンジンにコンテンツをインデックス(登録)させないようにする設定のこと
nofollowとはクローラにリンクをたどらせないようにする設定のこと
詳細設定
そのままでOKです。
以上がAll In One SEO Packの設定です。
WP Multibyte Patch
WP Multibyte Patchは、WordPressを日本語で使うときに文字化けなどの不具合を解消してくれるプラグインです。
以前はWordPress開設時に最初から入っていました(2020年5月開設時は入っておらず)。
このプラグインは有効化するだけでOK、特に設定することはありません。
参考公式サイト:WP Multibyte PatchWP Multibyte Patch
Google XML Sitemaps
Google XML Sitemapsは、Google検索エンジンに向けたサイトマップを自動で生成するプラグインです。
…といっても、わかりにくいですよね。
要するにこの設定をしておけば、記事の作成や更新したとき、そのサイトの状態をGoogle検索エンジン(クローラ)に対して適切に伝えることができるようになります。
では、設定方法をみていきましょう。
まずはプラグインの新規追加ページからGoogle XML Sitemapsをインストール & 有効化してください。
すると、サイドバー 「設定」の中に「XML Sitemaps」と表示されるようになるので、ここに進みます。
「Sitemap コンテンツ」の「カテゴリーページを含める」にチェックを入れます。
「設定を更新」して完了しましょう。
その他の項目はすべてデフォルトのままでOKです。
参考公式サイト:Google XML Sitemaps
Google XML Sitemapsの設定ができたら、今度はGoogle Search Console(サーチコンソール)での設定が必要になります。
サーチコンソールのトップページ「サイトマップ」から「新しいサイトマップの追加」をします。
設定としてはこれだけです。
このようにサーチコンソールでやることは一瞬なのですが、それに先立ってサーチコンソールにサイトを登録するという作業があり、これに一手間かかります^^;
初心者にとっては、すこし骨が折れる作業かもしれません。
サーチコンソールの導入については別記事で解説していますので、その設定を済ませてから、このGoogle XML Sitemapsの設定を完了させてください。
PS Auto Sitemap
PS Auto Sitemapは読者向けのサイトマップです。
あれ、さっきも「サイトマップ」を扱いましたよね。どういうことでしょう?
さっきのGoogle XML Sitemapsは、検索エンジン(クローラ=ロボット)向けであり、人に向けたものではないですね。
読者向けのサイトマップは、読者があなたのブログで書かれているの記事全体を確かめるとき目にするものです。
イメージしにくければ、当ブログのトップページのメニューにあるサイトマップを確認してみてください。
「記事が増えてくるとこんなふうに表示されるようになる」というのがわかると思います。
では、まずはプラグインの新規追加ページからインストール & 有効化をしてください。
検索するときに「ps auto」あたりまで入力すると表示されます。
プラグインを有効化すると、管理画面サイドバー 「設定」の中に「PS Auto Sitemap」と表示されるようになるので、ここに進みます。
PS Auto Sitemapの設定は以下の手順で行います。
- サイトマップのコードをコピーする
- 固定ページを新規追加してコードをペーストする
- PS Auto Sitemapページで設定を完了する
参考公式ページ:PS Auto Sitemap
サイトマップのコードをコピーする
PS Auto Sitemapページ下の「ご利用方法」「2.」に記載されているコードをコピーしてください。
固定ページを新規追加してコードをペーストする
管理画面サイドバー 「固定ページ」から「新規追加」に進みます。
画像のように、さっきコピーしたコードをペーストします。
テキストモードで行うことに注意してください。
「サイトマップ」とタイトルをつけて「更新」します。
画像のエディタ画面は「Classic Editor」というプラグインを有効化した状態のものですので、先にClassic Editorの設定をしておいてもらった方がわかりやすいかもしれません(前後してすみません)
サイトマップというタイトルをつけたページを作って更新をしたら、アドレスバーに表示されているアドレス中の数字を覚えてもらいます。
「post=◯」の、◯の数字です。
画像では「13」ですが、必ずしも画像と同じ番号ではなく、サイトによって変わります。
PS Auto Sitemapページで設定を完了する
PS Auto Sitemapページに進み、「サイトマップを表示する記事」にさきほどの数字を入力します。
「ホームページの出力」のチェックを外しておき、「変更を保存」します。
これでPS Auto Sitemapの設定は完了です。
サイトマップをメニューなどに表示させるには、別途サイトデザインに関する設定が必要です
Table of Contents Plus
Table of Contents Plusは、目次を自動で生成してくれるプラグインです。
目次は多くのユーザが目を留めてくれる場所なので、とても重要です。
では、プラグイン新規追加をして、インストール & 有効化をしてください。
管理画面サイドバー 「設定」の中に「TOC+」と表示されるようになるので、ここに進みます。
以下の項目を設定していきます。
- 表示条件
- コンテンツタイプ
- 見出しテキスト
- 横幅
- 見出しレベル
一つずつ見ていきましょう。
当ブログではこのように設定していますので参考にしてみてください。
追記:以前まで上記のように設定していましたが、現在このブログでは、テーマ(SWELL)固有の目次を使っています。
参考公式サイト:Table of Contents Plus
表示条件
表示条件では見出しの数がいくつ以上から目次を生成するか決めます。
2、3あたりでいいでしょう。
コンテンツタイプ
コンテンツタイプは「page」のチェックを外し、「post」のチェックをつけます。
postが投稿ページ、pageが固定ページのことで、目次を出したいのは投稿ページなので、このような設定になります。
見出しテキスト
目次のタイトルは「目次」。
ユーザが自分で目次を開閉できるようにし、その表記を「表示」と「非表示」にします。
「最初は目次を非表示」にチェックをつけるかどうかは、人によって分かれるところかと思います。
ボクは非表示にする派でしたが、どちらかと言えば少数派だと思います。
あなたがいいと思うように設定しましょう。
横幅
目次のボックスデザインの横幅ですが、当ブログでは75%にしています(していました)。
この方がスッキリして見やすい気がしています。
お好みで調整してください。
見出しレベル
見出しレベルは「上級者向け」となっているところにあります。
ボクは画像のようにh3見出しまで表示させるようにしています。
デフォルトではすべてにチェックがついていますが、h4以下まで表示するとごちゃごちゃした印象になるので、h3でとどめています。
ただ、見出しの下の階層まで表示されていた方がそこに直接ジャンプできる(ページ内リンクになっている)というメリットもあります。
大事なのはどういう設定なら、よりユーザが満足してくれるかという視点です。
見出しレベルも、どうすれば使いやすくなるかあなた自身で考えて決めましょう。
No Self Pings
No Self Pingsはセルフピンバックを停止してくれるプラグインです。
これを設定しておかないと内部リンクをつけたときまでピンバック(セルフピンバック)が送られることになり、コメント欄がセルフピンバックだらけになってしまいます。
このプラグインは有効化しておくだけでOKです。
ちなみに、内部リンクとは自分のブログ記事から、自分のブログ内の別記事に飛ばすリンクのことです。
逆に、外部のブログやサイトに飛ばすリンクを外部リンクといいます。
参考公式サイト:No Self Pings
Classic Editor
Classic Editorは、WordPressで記事を編集するエディタ画面を旧バージョンに戻すプラグインです。
新しいWordPressのエディタはGutenberg(グーテンベルク)というのですが、以前からWordPressを使っていた人にとっては、あまり評判がよくなかったりするんですよね。
これを解決するため、エディタ画面を旧バージョンに戻すためのプラグインがClassic Editorです。
なかにはClassic Editorでないと機能しないプラグインもありますし、おそらく初めてWordPressを使うという人でも旧バージョンの方が直感的にわかりやすいと思います。
特に設定することはありませんので、有効化だけしておいてください。
TinyMCE Advanced
TinyMCE Advancedは、WordPressの記事編集画面のうちビジュアルエディタの操作性を向上させるプラグインです。
有効化すると、管理画面サイドバー 「設定」の中に「TinyMCE Advanced」と表示されるようになるので、ここに進みます。
ここでは簡単に紹介するのにとどめ、詳しくは別記事TinyMCE Advancedの使い方【改行されない現象も解決】にて扱っています。
これがTinyMCE Advancedの設定画面です。
ここではClassic Editorでの説明になるので「旧エディタ(TinyMCE)」を選んでください。
自分がほしいボタンをビジュアルエディタに追加することができます。
これがビジュアルエディタ画面です。
色んなボタンが表示されるようになり、パッと表を作成したり文字サイズを変更したりと、編集がはかどります。
記事作成を重ねていく中で、エディタにあると便利なボタン、逆に使わないので邪魔なボタンがわかってくると思います。
参考公式サイト:TinyMCE Advanced
まとめ|WordPress初期設定時に入れておきたい定番プラグイン8つ
初期設定時の定番プラグイン8つについて解説しました。
他にもおすすめプラグインは多数ありますが、ここでは最初にインストールしておいてほしいものだけご紹介しました。
プラグインの中でGoogle XML Sitemapsだけ中途半端になっていました。
これにはGoogle Search Console(サーチコンソール)が必要です。
サーチコンソールの設定を終えてから、Google XML Sitemapsの設定を完了させましょう。
また、サーチコンソールと同様に設定しておきたいのが、アクセス解析ツールであるGoogleアナリティクス。
こちらの方が作業ボリューム的に少ないので、先にGoogleアナリティクスの導入を済ませてしまいましょう。
とりあえず、ここまでお疲れさまでした。